日本ペットコンシェルジュ協会ペットと共に幸せに暮らそう

共に暮らしてきた時間の中に、全ての答えはある!

うちの子と共に考える終末期の迎え方。そして、うちの子と飼い主さん自身の終活。大切な、かけがえのないうちの子とあなたの最善を見つけて活きましょう。

  1. 協会案内

    人とペットが共に活きる社会へと変えていくための組織です

  2. ごあいさつ

    ペットコンシェルジュは、ペットと幸せに暮らし続けるために必要です

  3. 講師紹介

    関わるすべてのわんこと飼い主さまの幸せをサポートできますように

ペットロス 共有と共感。我が子が存在していた証 一緒に泣く意味

先日、こんなことがありました。
「チワワを購入したいと思っているので、見学したいです。」とのお電話。
ご要望のカラーの子ではなかったのですが、一度あってみたいということで、お日にちとお時間をお約束し、ご来店していただきました。
なんとなく、今回の見学はおうちが決まる感じじゃないなあ〜なんて、勝手に感じていたのですが、ご縁は何に繋がるかわからないので、まずは、じっくりとお話を聞くことに徹して・・・。

~お客さまのお話~
実は、チワワをほんの2ヶ月前に急に亡くしたばかりで・・・。
そして、私自身は<お母さん>犬がそんなに得意ではないのですが、子供のことが心配で、次の子を迎えた方がいいのかな?と思い探し始めました・・・。
よくよく聞いていくと・・・

チワワちゃん、その日の朝はいつもと変わりなく元気で、家族を送り出してくれたようなのですが、その日の夜、急に泡を吹いて倒れてしまったそうです。時間もかなり遅く、獣医さんもやってない。救急の病院は、遠くていけそうもない。
なので、朝を待ってかかりつけの獣医さんに行こうということに。

そこで、いつも一番面倒を見て、可愛がってくれていた高校生のお兄ちゃんがチワワちゃんを毛布に包んで抱っこして、一晩中声をかけてくれていたそうです。
でも、残念ながら・・・そのチワワちゃんは朝方、お兄ちゃんの胸の中で旅立ってしまいました。

お母さんは、その辺りからポロポロ涙を流され始め、自分を責めたり、後悔を口にされて・・・。
息子さんに、看取りという大変なことをさせてしまった事。
病院に何が何でもいけば助かったの知れないと、悔やんでも悔やみきれないと思っている事。
どんなに家族の中でチワワちゃんの存在が大きかったのか思い知らされた事。
そして、そこでお母さんの口から出た言葉
「今日は、このお話を聞いてもらうためにここに寄らせてもらったのかもしれません」

そうなんです!!
もちろん、この時点で私はペットコンシェルジュとしての経験から、お話をお聞きしながら(一緒に泣いてる・・・。)、いろんなことを読み解いてお話していく。

そうすると、飼い主さんのふつふつとしていた収まりきらない後悔の感情が一気に言葉になって溢れ出す。
でも、これが一番大切だと思うんです〜。

今回のように、覚悟もないままある日突然いなくなってしまうと、家族の中で、その子のことを話すことすらNGになってしまったり、最悪、飼わなければよかったという結論にもなってしまったり・・・。

でも、それではきっと亡くなったチワワちゃんの方が、悲しくなってしまう。
人のために頑張っているわんこ達の気持ちの方が、いたたまれなくなってしまうように感じるのです。

だからこそ、どこかで思いを吐き出すこと・・・。
共感してもらうことが大切なんだと思います。

人は、亡くなった時にいろんな人に思い出話をしてもらう機会があるから(お葬式や法事など)、残された人たちもだんだん気持ちの整理ができたり、思い出を共有したりできるけど、わんこの場合は、家族という狭い世界の中で生きていることが多いから、他人に思いを話したり、思いを打ち明けたりする機会がない。

こういう話を聞いたこともある。
わんこを全く飼ったことのない人から、「犬が死んだくらいで、会社に来れなくなるなんて」と言われてしまったと・・・。
わんこは、今や家族の中での存在はかなり大きいから、今回のチワワのお母さんのように、思いを話して泣く!というのはとっても重要なことなんだと思う。

話を聞いて共感して、一緒に泣いて・・・。
そうすると、少しでもふっと心が軽くなって、また次にいけると思う。
お母さんの「ここに来た意味がわかりました」という言葉。
お役に立てて、嬉しかったです。

わかってくれる人がいる。聞いてくれる場所がある。
これもとっても重要なことなんだな〜。

そして、ここのご家族の元にはポッケの引退ママ犬の小麦ちゃんが行くことになりました。
今度は、中学生の弟くんがお世話をしてくれるということで、小さい子よりは、大人のわんこの方がいいかな?と提案。

ポッケのママ犬は、私たちが毎日お世話をして、一緒に生活しているので、人懐こいし、手がかからない!!
中学生のお兄ちゃんには里親になってもらう方がいいと思いますということで・・・お話ししました。

先代を看取ったお兄ちゃんが、後日お母さんと一緒に来てくれて、小麦ちゃんにご対面〜。
案の定、小麦ちゃんはべったりくっついて〜〜。
新しい家族に迎えてもらうことに決定!!

お兄ちゃんとお母さんのお顔にも笑顔が戻り、また新たなわんこ生活のスタートを切ってもらえそうです。
いろんな形のお手伝い!!

こうでなきゃいけないは何もない。
みんなが幸せに〜〜、思い出も大切に!
そして、今回何よりも思ったことは、共感と共有ができる環境を作ること、どうしたらいい形になるか?

また、想いを形にするという課題をいただきました!
ペットコンシェルジュがいる意味。
あります。

関連記事